こんにちは。
古生物部屋のSayakaです。
今回は群馬県立自然史博物館の記事です。
初参加のワークショップ、「大人のホリデーサイエンス」が面白かったので文章に起こすことにしました。
大人のホリデーサイエンス

2024年1月8日。
この日はハイアライトを原石から取り出すワークショップが開催されました。
ハンドリューターを使ったクリーニング体験ができます。
作業開始前にはホリデーサイエンスの紹介とハイアライトの解説がありました。
原石から取り出すワークショップはホリデーサイエンスの中ではシリーズ化イベントのような感じで、何度も開催されているとのこと。
そのたびに取り出す鉱物を変えていて、メジャーどころはだいたいやってきたそうです。
今回は比較的マイナーな鉱物。
蛍光鉱物の第2段です。
解説
ハイアライトとは

玉滴石とも呼ばれる鉱物でオパールの一種です。
ブラックライトを当てると緑色に蛍光します。
(蛍光性は弱かったり、見られなかったりすることもあります)
成分はSiO2でシリカゲルと同じ成分という説明がありました。
スライドが準備されていましたが、難しい話は飛ばし飛ばしです。
(参加の敷居を低くするためだったり、作業時間の確保のためだったり、理由はいろいろあると思います)
オパールの補足をするなら私の手元にある資料の中ではこれが役に立ちますね。

国立科学博物館で2022年に開催された特別展の図録です。
以下、図録より引用。
オパール
Special Exhibition Gem 特別展「宝石 地球がうみだすキセキ」p.21
シリカ(酸化ケイ素)微粒子の集合体で、球状微粒子の空隙に水分子が含まれています。地下の岩盤中にある空隙や割れ目などの空隙中で、地下水から沈殿して生成されます。
オパールは地下水の沈殿で生成されるという特徴があり、マグマが冷え固まる過程で結晶化する鉱物とは成り立ちが違うということなんですね。
遊色効果
見る角度によってさまざまな色が煌めいて見える現象をさします。
オパールの種類は遊色効果の有無で分けられます。
プレシャスオパール
遊色効果のあるオパールはプレシャスオパールと呼ばれ、希少価値も高い傾向にあります。
ライトオパール、ホワイトオパール、ブラックオパール、ファイアオパールなどがそれにあたるとのこと。
群馬県立自然史博物館ではプレシャスオパールを使ったホリデーサイエンスも過去にあったようです。
コモンオパール
遊色効果を示さないオパールはコモンオパールと呼ばれます。
プレシャスオパールよりは下のランクになるそうで、ハイアライトはコモンオパールに該当します。
他にピンクオパール、ブルーオパール、イエローオパールなどもこちらになるとのこと。
原石から取り出そう

解説が終わるとハンドリューターでの作業に移ります。
ダイヤモンド製のビットを使います。
回転数は3段階の切替ができるようです。
ハイアライトがちょうどかぶるくらいの水をトレーに張り、その中で削るのですが、結構水が飛びます。
今回使用したリューターは最速の「3」だとバシャバシャ跳ねるので大変です。
「エプロン持参」の意味がわかりますね。

「1」か「2」くらいが良いかもです。
ハンドリューターは母岩にあてる角度を変えながら進めると良いみたいですね。
みるみるうちに削れます。

こうなったら水を取り替えます。(もっと早いタイミングで取り替えても良いかも。)
水の取り替えを繰り返し、黙々と削り続けると…
ここまで順調かと思っていましたが、母岩の背面が意外と硬い。
ハンドリューターの速度を上げてもなかなか手強いです。
ふと時計を見ると時間内に終えるのが怪しくなってきました。
途中で研磨機を借りて、特に硬い部分を落としていきます。
広い範囲を削るときにはこの研磨機、とても良いですね😊
さっきまで苦戦していた母岩の背面部分がウソのように平らになっていきます。
細かいところは再びハンドリューターで調整して終了です。
終了時
最後はハイアライトをケースに入れて終わりです。(希望者はケースがもらえます)

ケースに入るとなかなか様になります😊
今回は初めてハンドリューターを使ってみましたが、削る作業も良いですね。
勉強になりました。
はじめは手元がブレて難しい部分もありましたが、慣れていけば化石のクリーニングにも使えそうです。
そして実験室を出るときには、プレゼントがありました。
ホリデーサイエンスのアンケートに答えたら一つ貰えるという感じです。
アンケート回答後、プレゼントボックスを覗くと…

こんな大きいアメシスト、本当に良いんですか!?✨
嬉しいお年玉でした😆
まとめ
大人のホリデーサイエンス。
めちゃくちゃ楽しめます。
「小さい子の中に混じって参加するのはちょっと…😓」
そんな風に、参加に抵抗を感じている人や参加を諦めている人などには特におすすめです。
やりごたえが十分のワークショップで、『大人が』本気になれる、真剣になれる環境が整っています!
そして予備知識なしでも全然大丈夫なところもポイント。
ゆる〜い感じもあり、参加の敷居も高くはありません。
「達成感を味わって帰ってもらえればそれでOK!」
そんな説明もあったように、気軽に科学に触れられるワークショップでした😊


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